倫理の根拠とお水のセカイ(本編)

こちらの本編。 まだまとまりきっていない話ですし、分かりやすくかけるか怪しいところですが。 「水伝」など多くのニセ科学批判の文脈で基本となる考え方の一つに、「科学は倫理を与えない」というものがあります。あるいは、「である」は「べき」を導かな…

市場・原理主義 or 市場原理・主義?

文をどこで区切るかで意味が変わってしまう言葉遊びを「ぎなた読み」、というそうです。 有名なのでは、 ・「ここではきものをぬいでください」→ここでは着物を脱いでください/ここで履物を脱いでください ・「ふたえにしてくびにかけるじゅず」→二重にして…

ハカセミーティングの個人的感想

id:yun__yunさん、id:Hash、黒影さん、レポートありがとうございます〜。 開催側としてはなかなか書きにくいところもありますが、ここで私も個人として感想を書いておこうと思います。 急な開催に関わらず多くの方が集まってくれた しかも京都。関東からもか…

博士ネットワーク・ミーティング@京都、終了しました!

いやー皆様、お疲れ様でした。 予定を超える40名の参加者を古都でお迎えした本ミーティング。 私が不慣れな点も多く、スタッフやお手伝い頂いた院生、そして参加者の皆様方に支えられてなんとか形にすることができました。 皆さんのご専門を一部ざっと書いて…

博士ネットワーク・ミーティング@京都、開催します!

2007年の第71回総合科学技術会議ではポスドク年限を制限する方針が提案され、また全国の理系大学院博士課程では学生の減少が一層加速しています。 はっきり言って今の日本、博士もポスドクも科学も研究も待ったなしの状況になっています。 私もあれやこれ…

倫理の根拠とお水のセカイ

…という何かを書こうかなと思ったんですが、時間がないのでとりあえずタイトルだけ置いときます。 というか、賢明な読者諸氏はこれだけでほぼ内容が分かってしまうでしょうから、よかったら続きを書いてみてくださいな。 こういうとことかこういうとこの話で…

上げ潮とかバラマキとかリフレとかについてざっくりまとめてみるメモ

まあ分からんなりに整理してみましょうか。政治の季節だしね。 あくまで素人談義ですので、専門家の皆さんフォローよろしくお願いします。 例えばこちらによると 経済政策において大きく4つの流派?があることになってるそうです。 1.財政再建派(増税派…

ドラッカーはネオリベでもサヨクでもないですよ

ドラッカーをあまりにあがめ奉るのもどうかと思うのですが、私も一ファンとしてそれなりに読んできたし、いくつかのエントリで言及もしてますんで書いときます。 まず、私なりのドラッカー理解をまとめておきます。 ・ドラッカーのいうところの「経営=マネ…

日本教にもっと奥まで切り込んだ4(+1)冊

日本教を語る上で欠かせない3冊 日本教の正体を炙り出す上で押さえておきたい17冊 面白いですね。「空気の研究」とか歴史本のいくつかはウチにもありますが、意外とマストが入ってないようなので追加しときますよ。日本 権力構造の謎〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)…

日本はバイオをやるのか捨てるのか白黒つける時期だ

にわかに学歴論が盛り上がっているようですが、正直あまり食指が動かないなぁ。知ってる京大の人も大概ちゃんと就職してるし、おもろいことやってる人も多いよ。官僚タイプってそんなにいるの? 仙人は何人か知ってますが。 で発端かどうか分かりませんが、…

動物は労働するか?

ポスト・ヒューマンの魔術師のkimuraさんからコメントをいただきました。 以前私がつけたブックマークコメントに関して、動物が労働するのか否か、という点についての質問ということです。ぶっちゃけそれは動物・人間・労働の定義次第ではあるのですが、kimu…

土佐で絵金を見てきたよ

所用で高知県に出向いた折、ちょうど長年の懸案事項であった絵金祭りが開催されていたので是非もなく参加しました。高知市から20キロ、空港近くのひなびた田舎町赤岡にてその祭りは小ぢんまりと始まります。歴史は古く幕末から行われているそうです。 「絵金…

ペンと剣にまつわる4つのルール

精神分析家でもありませんし、人の内面を探るのはあんまり好きじゃないので、「彼」についての素人分析はやめておきます。そこには歴史の積み重ねがあったとしかいえない。 気になったのはこちらの話。 「加藤の乱」を平成の血盟団事件にしないために 「加藤…

マネジメント、トリアージとドラッカー

ケーキ 「かわいそうなぞう」はなぜ「かわいそう」か 別に誰を批判というわけではなく、これらを読んでふと思いついたことですが。 fuku33さんのエントリにhokusyuさんがナチズムを持ち出してきて、確かにいきなりの飛躍のように思えるのですが、考えてみる…

高齢化を強みへと変えた「再生のピッツバーグ」

四川地震、まったく人事ではないとはいえ、地震先進国としての日本が蓄積したノウハウを世界に役立たせる大きな機会ともいえます。なんだかんだいって、人間はまだ自然災害すら制御できない存在ですし、情報空間の中で生きることもできません。自然に対する…

地獄への道は「間違い」で舗装されている

どうも、ご無沙汰です。 実はこの夏に結婚することになりまして、引越しその他準備に忙殺されておりました。というかまだしばらくわたついております。豊かな対幻想の構築に向けて鋭意努力する所存であります。 結婚も地獄のなんとかという話も多いですが、…

最近の化粧品がスゴイ件

調べ物の途中でたまたま発見したので。 黒影さんとこの「マコモ風呂」とはある意味正反対の方向へ行き過ぎてしまった感のある商品。 サイトカイン化粧品3GFエッセンス だそうな。 3GFというのは分子発生学でお馴染みのEGF、IGF、そしてFGFのことらしい。 EGF…

Science For All Americans翻訳プロジェクト終了間近

黒影さんのところで始まったSFAAプロジェクトが大詰めを迎えています。 私自身は3〜4月はなかなか余裕がなくて「第6章 人体」しか手が付けられませんでしたが、ご協力頂いた皆さんの力でわずか2ヶ月という短期間に翻訳が一通り終了しそうです。 いや、素晴ら…

文字通りのLife Huckかぁ

こちらとか読んで。 マニアックな話をすると、今現在一番ハックしやすい多細胞生物は線虫(C. elegans)ではないかな。 ぶっちゃけ私も学生の頃、「その場でクルクル回転し、熱を与えると緑色の斑点が光りだすC. elegans」、なんてのを作って遊んだことはあり…

嫌中的なアプローチはチベットの利益にならない

んじゃないでしょうか。単純に。 例えばこちらも最近話題のオーストラリアの反捕鯨運動を見るとよく分かるんですが、あからさまに日本を嫌っている人達の言葉やパフォーマンスは、反発を招けど決して正しい効果は持ち得ません。 日本や日本人の態度を硬化さ…

笑いと科学と四月バカ

いうまでもなく、昨日のはエイプリルフールネタだったわけです。 小ネタではありますが、TBなどでお相手頂いた皆様にはまことに感謝しております。 空条博士にも登場してもらった方がよいかなとも思いましたが、愛すべきワキで固めることにいたしました。 し…

純水における量子構造伝播作用に関するかなり画期的な論文

コレはヤバイ。 カイロ大学ンドゥール教授らの研究グループが今週末発行のArt.Nature誌に発表するそうです。 Quantized structure of water can be transported by electromagnetic radiation communication いわゆる「水の記憶」問題は1988年にフランス…

大きな箱、小さな箱、ネットという箱

おひさですー。 なんせ公私共にわたわたしていてネットにフォローできてません。 チベット関連のデモも行ってみたかったんですが機を逸しましたので地味に不買を始めています。 http://www.joc.or.jp/aboutjoc/sponsor/index.html コカコーラ、マクドナルド…

Science For All Americans 第6章 "人体 MENTAL HEALTH [6-37]-[6-42]

PHYSICAL HEALTHの続き。年度末は慌しいね。 [6-37] MENTAL HEALTH メンタルヘルス Good mental health involves the interaction of psychological, biological, physiological, social, and cultural systems. It is generally regarded as the ability to…

Science For All Americans 第6章 "人体"PHYSICAL HEALTH[6-31]-[6-36]

LEARNINGからの続き。 [6-31] PHYSICAL HEALTH 身体の健康 To stay in good operating condition, the human body requires a variety of foods and experiences. The amount of food energy (calories) a person requires varies with body size, age, sex,…

Science For All Americans 第6章 "人体"[6-1]-[6-3]・[6-24]-[6-30]

先日の翻訳プロジェクト。 6章序文をやってみました。随時追加していきます。私は[6-24]LEARNING以降をやっていきます。前半はid:Belgian-beerさんにお願いしました。とはいえ、やりたい部分があれば皆さんでどんどんやって頂いて構いません。 許諾が得られ…

Science For All Americans翻訳プロジェクトが始動しました

私が先日ぼそっとつぶやいたものを幻影随想さんが拾ってくださいまして、有志による「Science For All Americans翻訳プロジェクト」がついに立ち上がりました。 Science For All American勝手に翻訳プロジェクト、協力者募集のお願い この本はタイトル通りア…

人生選択の責任は、その人生を生きているということ自体ですでに果たされている

だから、他人があーだこーだいう筋合いはないし、自分ですらその「責任」について思い悩む必要はないと思います。趣味ならいいんですが。 今現在の人生は、自分と、他人と、環境との相互作用によって形成されていて、これからの人生もそう。 まずコントロー…

アメリカの閣僚が優秀な本当の理由

明日は日曜だから官僚の俺が独り言を書いてみる などを読んでいて。 官僚氏、なかなか熱い。 いろいろと理想を持ちながら、そもそも「官僚が国を動かす」ということ自体が間違っていることに気づいて政治志向になっていく様子がよくわかります。この人いずれ…

近藤・ジョースターには夢がある

jkondoのヘタれっぷりに絶望した! いや!策はあるぜ たったひとつだけ策はある! とっておきのやつだ ジョースター家には伝統的な戦いの発想法があってな… ひとつだけ残された戦法があったぜ それは… 「逃げるんだよォォォ----------ッ」 いやあやはりジョジ…