2009-01-01から1年間の記事一覧
幹細胞WARS―幹細胞の獲得と制御をめぐる国際競争作者: シンシアフォックス,西川伸一,Cynthia Fox,志立あや,千葉啓恵,三谷祐貴子出版社/メーカー: 一灯舎発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 99回この商品を含むブログ (4件) を見るクロー…
まず大前提として、現在の研究プロジェクトになにかしら問題があったとして、その責任は第一にプロジェクトの統括者にあるべきもので、その下で働くために集められたポスドクや院生がもっとも大きなダメージを負う、というのはおかしな話です。 プロジェクト…
文脈も違いますし、理学部長会議と大学協会の差もありますから、単純に比較するのはフェアではないと思いますが。 まず、11月23日に提出された全国10大学理学部長からの提言。 国立大学法人10大学理学部長会議の緊急提言 私達,国立大学法人10大学理学部…
遅くなりましたが、今回も大変白熱したディスカッションを展開してくださったパネリストの岡本真さん、円城塔さん、そして参加者の皆さまに厚く御礼申し上げます。 また産総研およびサイコムのスタッフの皆様方のご尽力にとにかく感謝です。おそらく今後定例…
まさにタイトル通り。 週末は出張と博士ミーティングが連続して仕分けについてはリアルタイムでは見ていないのですが、ついった等で概要は把握しました。 緊急メッセージ、未来の科学ために 本職の研究者ではない榎木氏が真っ先に動いているということが象徴…
遅れましたが、以下の要項でミーティング@つくば第二回を開催いたします! 今回はポスドクからSF小説の新鋭へ・円城塔さん、学術情報をネットから改革する・岡本真さんをゲストでお迎えしてのディスカッションを企画しました。 「新時代、発信する科学者」…
「未来からの銃弾」 「開かずの箱」 「自己消失オートマトン」 「モリアーティ教授」 「フロイト」 「巨大知性体十字軍」 「バールのようなもの」 「八丁堀長屋」 なにをいっているのか、天国でも降ってくるのか、といわれそうなキーワード群ですが、これが1…
本当に一般人に科学常識は必要なのか。 科学知識や科学リテラシーがあったほうがいいか、というと、もちろんあったほうがいいですよ。 政治や経済や歴史や心理や法律やITや語学や芸術なんかの知識やリテラシーがあったほうがいいのと同じく。 ただし、現代は…
政権交代にともなって、自公政権が予定していたさまざまな政策プロジェクトが凍結されたり、変更されたりするようです。 まあ政治は資源分配なのですから、どこかが得をすればどこかが損をする、ということはある程度避けられません。 科学研究ももちろん例…
8月30日20:00頃より、衆議院選挙開票にあわせて科学政策でヒウィる会(別名:科学政策を語る会@ついった)を開催します! ハッシュタグは「 #kagakusenkyo」。 http://twitter.com/#search?q=%23kagakusenkyo サイコム代表の榎木さんやカソウケンの内田さん…
いよいよ明日に迫ってまいりました、衆議院選挙。 皆さんもそろそろ投票先を決められていることとは思いますが、せっかく質問状を出した手前、投票前に感想でも書いておこうと思います。 まず、わたし個人が科学技術政策に対して抱いている方向性はこんな感…
いまさら麻生さんの言葉をこまっかく追ってもなという気もするんだけど、確かにここにきて現与党の発言が荒いというか雑すぎる。 ネガキャンチラシのセンスもひどいし、ちょっと目端の利くお役人がフォローすればここまでにはならないでしょう。 本来は当然…
最近マジメな話ばっかりだなぁと思いつつも、まあものごとタイミングがあるからということで。 先日、民主党の科学政策ってどうよという記事を書きましたが、かといってどこなら素晴らしい、というのも見えてきません。 そこでNPOサイコムさんと相談のうえ以…
こちらで指摘されてることなんですが、確かにウェブで見る民主党の科学政策は掲げる理想はいいとしても、ちょっと具体性に乏しすぎるといえるでしょう。作成が2002年になってるし*1。 この辺が科学技術政策の政治的優先順位の低さを如実に表しているんでしょ…
太陽がお隠れになったり議会が解散したり宮崎の人がいなくなったり、いろいろと動きがあって面白な日々ですね。 政治の季節っぽいので宮台センセの日本の難点 (幻冬舎新書)作者: 宮台真司出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 28人…
臓器移植法案に関して、「脳死は人の死か」、ということに関する意見表明がちらほら見られて、それはそれでいいことだと思うのですが、脳死についてはそれ以前に考えるべきことがあります。 脳死に関する問題は大きく三つに分類されて、 1.どのように『脳…
最近よく図書館に行くので、すでに溢れているであろうネタでちょっと書いてみた。 栗本薫とオーウェルにささぐ(もちろんヒラコーも)。 諸君、私は本が好きだ 諸君、私は本が好きだ 諸君、私は本が大好きだ新刊が好きだ 古本が好きだ 単行本が好きだ 文庫本…
先日もMAGMAのライブにいってきましたが、怪物のものすごい自己表現を観ると感動を通りこして笑いがこみ上げます。チャーリー・パーカーやらマイケル・ブレッカーもそうですが、すごすぎると笑うしかないですよね。 ただ、芸術やスポーツと違って、社会や組…
ブコメでも書いたんですが、「エリートが集まって円卓会議で世の中をよくする」、というビジョンはまあいっても古典的ですよね。 もちろん集まって議論するのはいいことだしどんどんやれと思いますが、もちおさんがそもそも打ち上げた「集合知」というのは全…
ここのところSaxづいています。今度中尾さんともセッションするし、耳を鍛えておかなきゃいけませんね。 つうことで少々変り種Sax音楽を紹介します。 アーバン・サックス。フランス出身の巨大Sax楽団。アダム軍団が吹きまくるような壮観。こうして見るとSax…
貧困までいくとまずいけれども、社会生活にカネがかからないような形の変化は必ずしも悪くないんじゃないか。 リフレ的に考えると、カネはどんどん使った方がいい。確かにその通りなのだけれど、そのために生活や人生を金銭的サービスに過度に依存させるのは…
Inspired by 本を読んで分かった任天堂の「今そこにある危機」 「ゲームの会社」ではなく、「ソフトの会社」と自己を再定義しているところがまずすごいですね。 DSにしろWiiにしろ脳トレにしろ、特にこの数年の任天堂の動きの底流には、前回書いたような社会…
まあもちろんわれわれが逃げずに頑張れば、の話だけども。 大体だねー、世界を見渡しても日本ほどの科学技術・教育レベル・文化芸術・社会的安定・そして安くて美味い食事を持った国がどんだけあるかと。そりゃあそれぞれトップではないかもしれないが、これ…
というわけで、今年はベタベタのジョジョネタで大変失礼いたしました。 イーガンモノも考えたんですが、マニアックすぎかなと思いまして、慣れ親しんだネタで一席でっち上げました。でも考えてみるとD4Cは宇宙消失っぽいですね。 特別賞は"幽波「絞」"に気づ…
私も知らなかったんですが、世界五大代替療法というのがあるらしい。 なんせ代替医療というと現在では評判の悪いものが多く、明確な基準やコントロールがないためにいんちきがはびこっている、という認識は代替療法の本流?でも持っているらしい。 そんな状…
5号館さんからTBをいただいた科学批評家の話題について少々。 もっともっとたくさんの科学批評家が必要だ 『批評とはなにか』ってことを考えていたら、なんだかちょうどいくつかの記事が目に留まったのでとりあえず紹介します。、 finalventさんが小林秀雄…
タイトル、キン肉マンぽいな。 小沢さんのアレも結構面白い線に向かいつつあるようで。 まずいろんなところで指摘されていることだけれども、逮捕拘留自体は別に大したことではなくて、悪質な違法性があったかどうかはあくまで裁判で明らかにされること。 で…
昨日、政策研究大学院大学において ■ 学会共同ワークショップ 「国の科学技術・イノベーション戦略と学協会の役割〜日本型研究・政策コミュニティの形成に向けて」 https://www.iftech.or.jp/sym0317/ なる催しが開かれ、博士ネットワークのメンバーが国の科…
次に、2.治療法の運用の問題に関して。 まず、少し前に先進医療として大きく期待されていた遺伝子治療についてお話しましょう。 現在でも、遺伝子治療は研究開発の途上にありますし、私自身は大きな可能性を持っていると考えています。 しかし、その勢いは…
ニセ科学が日本の医療を食い散らす日 わたしも現時点での混合医療解禁には反対ですが、オカルト医療に関してはそれ程心配してなかったり。 ああいうものは正当の医療で認められていないからこそ神秘性があるわけで、いろんなところでフツーの治療と並べて出…