2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

健全なるゴーストは健全なる義体に宿るか

健全なる精神は健全なる肉体に宿る、ってか ふむふむ。 てか、どうも日本語の「健全」とかいう言葉はイデオロギッシュな含みがあって使いにくいですね。 そもそも単純に速度的な思考力なら、苦痛に苛まれていたり意識が混濁していては処理能力が落ちるのは当…

なぜ研究者は貧乏なのか

似たようなことを最近よく思う 週末の記録 研究って面白い? 「研究」という仕事には、人生を狂わせる危険な構造が潜んでいます。 まずはこちらをごらんあれ。 ハンス・アビング『金と芸術 なぜアーティストは貧乏なのか』 ここでの「芸術」を「学問」だとか…

マウスの観る「赤」は赤いのか

フルカラーの視覚を手に入れたマウス 本来二色しか感知できないマウスに、遺伝子操作で長波長=三色目を感知できる遺伝子を導入したそうな。といってもそれは光受容の部分の話なので、目が三色感知しても脳がそれを処理できるかどうかはわかりません。 しか…

ヘビメタとIQ

ヘビメタを聴く子供たちほど頭脳明晰であることが調査で明らかにされる これは、最近行われた調査結果によるものである。この調査の結果によると、IQが高い中高生ほど、ヘビメタをよく聴いているという。 フ〜ン? メタリカとドリームシアターは少し聴いたか…

淘汰は自然淘汰だけではないしね

自然淘汰と人間性について 一方、性淘汰はガンガン進行中ですな。 危険な性淘汰スパイラル これはその通り。

「運動」と「生活」の両輪

「勝ち組」からの応答──赤木論文を検討する うーん確かに。 「今ここにある窮地」を救えるのは「自分」か「身近な誰か」であって、決して「運動」ではない。 そして逆に、「未来の大きな窮地」に対抗できるのは「運動」でしかありえない。 自分と、身近な人…

いいかげん、教育を「量」で考えるのをやめたらどうか

第101回 東大の「産業総論」で露呈 日本人の知力崩壊が始まった 当分の間日本は、ゆとり教育で頭がこわれた連中がまき起こす総社会的知的レベルダウン現象に悩まされつづけることになる。その間に日本という国がこわれてしまわねばいいがと最近本当に心配し…

最終警告!本当は怖い盲目的予定調和説

直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。 これはアレですね、はてなとかブクマとかやってる暇があったら仕事しろってことですね。あいすみません。 というのはまあ冗談として。 日本のネットに批…

Youtubeで観るジャズ・ピアノの系譜

ただ今の愛聴盤はキース・ジャレットのウィーン・コンサート。 ケルン・コンサート、パリ・コンサートと並んでキースのソロの傑作ですが、今のところこれが一番私の好みに合っております。ケルンほど甘すぎず、パリほどメランコリックでない。ある意味地味な…

心の中の差別を禁じる法はない

他人の職業にわざわざ貴賎をつける愚かな人々。 日本国憲法第14条には すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 とあり、日本国および日本社会は国民を「人…

民主主義もまた永遠のβ版である

科学=永遠のβ版 それでも結局のところ、ハックが起こした問題は別のハックでしか直せない。科学の過ちを正せるのは科学だけなのだ。そして実際にその作業を覗いてみれば、それは辛い以上に楽しい作業であることはすぐわかる。 ハッカーになろう そう、ハッ…

理科教育より科学教育を

トンデモの空白をどううめるか 基本的には、トンデモさんに対して我々ができるサポートは、この試行錯誤を支援することのように思う。また、我々がトンデモにおちいらないためには、この試行錯誤に耐えるべきだと思う。試行錯誤のプロセスの中では、疑似科学…

数学世界は実在するか

先日のエントリにTBを頂きました。 モデルの持つ複雑性 こういうのを見ると,数学やTheoretical Computer Scienceというのはつくづく異端だなあと思ってしまう.言ってみれば,公理系でモデルを定義したとき,それにどのような性質があるかを延々とやってい…

揺れるネタ〜ベタの緊張感

鈴木先生(1) (Action comics) [ 武富健治 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 884円評判なのでとりあえず一巻をば。 うん、これは面白い。 基本はサスペンスですね。語義通りにフラフラとぶら下がり、揺れる…

モデルが最初から転がっている不幸

モデルが現実を駆動する 新しく発見された「細部」は、今度はそれがどう効くのかが論じられた後、 そこから生まれる市場に応じて「そこに効く薬」がデザインされて、 「効く薬」として発売される。*1 進化論が科学であり、ID論が科学でない理由や「科学とし…

ネット不完全性定理

ネット上の言説は、その言説内においてネタかベタかを判断することはできない kikunosuke_a氏の陰謀 などから思いつき。

「空気の実装」としての「はてブ」

はてブは怖い そういえば先日、id:kmiuraさんが「最近『空気読め』的な応答は減ってきた」とおっしゃっていたけれど、これはもしかすると 「『空気読め』という圧力が減った」 のではなく、 「『空気読め』とわざわざ言う必要がなくなった」 のかもしれない…

職業言論人の進化論的限界

というほどのことでもないのですが。 銃口を突きつけられているのは「彼等」ではない。「貴方」だ。〜「論座」4月号『「丸山眞男」をひっぱたきたいへの応答』雑感 至極正論です。 が、ぶっちゃけ、inumashさんの言うところの「貴方」には銃口は突きつけられ…

抽象化できない体験は語られない

からなあ。 私達は、自らの人生をゲームになぞらえる程にメタ化視点に慣れすぎている 語られる人生や体験というものは必然的に抽象化できる範囲に留まっています。逆に、その範囲に留まる人生はメタ化もゲーム化も容易となる。 そして、その人がどういうイン…

ゲームを辞めたくない

人生は神ゲーだ やがてゲームを辞めないこと自体が目的となり、神ゲーは糞ゲーへと墜ちる。

finalventさん風にいうならば

戦場は点的ではないような 対幻想が共同幻想に喰い尽くされているような感じがしますね。 社会=共同幻想の文脈が支配的になり過ぎている。 社会=共同幻想における最上価値は自動的に「社会の存続」そのものになってゆくんだけど、これは人生の最上価値を「…

石鹸にしろシャンプーにしろ人によって相性も適量も違うので注意

最近シャンプーした後もフケが凄い。しかも禿げて来た。 この方は多分「脂漏性湿疹」。 原因としては皮膚表面の脂質が酸化されて脂質過酸化物(大変刺激性が強く皮膚を障害する)ができ、皮膚の細胞を刺激、変性させることが考えられています。 刺激性の食物…

コミュニケーション力とは本来、プレゼンテーション力と被プレゼンテーション力からなる

コレを読んで。 コミュニケーションというのは双方向性のものなんだから、「内向的で不器用」な人間を理解できない側も当然「コミュニケーション能力」に劣っていることになるのです。 世の中は「コミュニケーション能力」と称して「プレゼンテーション力」…

タミフルの神経作用

Dependence of neurotrophic factor activation of Trk tyrosine kinase receptors on cellular sialidase. まあ実際にどうなのかは分かりませんが、こんな効果もあるということで。 細胞レベルの実験では、NGFやBDGFによる神経突起延長を阻害するらしいです…

テロメア壊れても寿命が延びた?

Telomeres, p21 and the cancer-aging hypothesis ほ〜、興味深い。 p21という遺伝子を壊しておくと、テロメアが短縮しても老化形質が出ないどころか寿命が延びた、と。 p21というのはp53という遺伝子の下位に位置するもので、p53のガン抑制能力の一部を担っ…

意志とオプティミズムだけでは足りない

悲観主義とオプティミズム 非常によく分かりますね。 研究という仕事にも常に一定の楽観主義・オプティミズムが必要だからです。 基礎研究というのは「これまで誰もやっていないこと」しか「成果」になりませんから、いつも試行錯誤、苦労してやってもまとも…