心の中の差別を禁じる法はない

他人の職業にわざわざ貴賎をつける愚かな人々。
日本国憲法第14条には

すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

とあり、日本国および日本社会は国民を「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において」差別的に扱ってはならないことが明白です。
ただし、これは個人が個人に対して差別心を持ってはならないというところまでは保証しません。
むしろそこまで踏み込んでしまうと逆に「思想の自由」に抵触する恐れがあります。
ですから心の中で差別したい人は自由にすればいいと思うのですが、それに社会的な理由付けをして表現するとなると、話は大分変わってきます。
大体、個人において「差別」したいならば話は簡単、「私は〜が嫌いだ」で十分なのです。そこにウダウダ社会的な理屈を付ける必要はない。社会的な理屈を付けたいならばそこにはファクトが必要となるし、もはや実務的な議論にしか意味がない。
私としては、「自分の嫌悪」を社会や科学に転嫁しようとする姿勢はまずもって「嫌い」ですね。