2006-01-01から1年間の記事一覧

これぞ日本沈没への処方箋

さっさと次へ行こう。もう日本という物語は終わったのです。 石器時代から1万年ぶりに、この惑星上の富が人々に平等に行き渡る時代が来る 年末ですが、なんだかなあ。 ちゃぶ台返しもなく、結局 いますぐ生活コストを下げること。貯金をすること。 というこ…

進化論が科学であり、ID論が科学でない理由

科学が『ニセ科学』を糾弾できない本当の理由 進化生物学者と似非科学論者との決定的な違いに関して 師走でバタバタしておりますが、レスしとくべきでしょうから。。 まず科学全般について。 先日「地図」に例えたように、科学とは自然・社会現象を抽象化し…

科学とは「地図」である

道徳やしつけの根拠を自然科学に求めるべきではない 道徳やしつけの根拠は自然科学にある ある意味、どちらも正しいけれど、どちらも正しくないといえます。 科学は、人間がある価値観に基づいて行動する際の「道しるべ」となり得ます。 すなわち、「どこに…

ネタにマジレスのススメ。

太田光が青臭い正論を吐く理由 この世界に入ってから、俺より下の世代の芸人のたけしイズムの解釈が“嘲笑”でしかないことを何度も戸惑ったし、ビートたけしの逆説が分らない若者の多さには本気で呆れている。 それはサブカルチャー論にも共通する。 いつの間…

デスクワークはガンの元?

便秘と大腸がん、因果関係なし・厚労省研究班 便秘がちでも大腸がんの発症リスクが高まることはないとする調査結果を、厚生労働省の研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)がまとめ、20日発表した。便秘だと大腸に有害物質などが長く…

沈黙する日本のドラッカリアン

不思議に思うのは、教育基本法の改正などの大きな社会・政治的変化に関して、ビジネス界やブログ界隈にゴロゴロいるはずの日本のドラッカリアン(ドラッカーの言説に共感する者)達の意見が聞こえてこないことですね。 「知識社会」を論じたドラッカーは、当…

個別に、それでいて結束して。

すなわち、STAND ALONE COMPLEX。 虹の彼方に見えるもの〜辺見庸講演会に参加して 繰り返し書いているように、民主主義システムの強みたる「集団知」が機能するには、その「多様な」構成員おのおのが「個別に」価値や物事を判断することが必要条件となってい…

Web2.0の逆説

Web2.0は高速道路というよりレーシングコース。つまり、レーサーが走ってこそ、という話。ウェブ人間論(梅田望夫、平野啓一郎)この辺りを読むと、今頃そういったことをごにょごにょ言い始めているような印象を受ける。 平野氏がいうように、確かに「道具」…

5分で上司を育てる技術

5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下” てのが話題らしい。 確かにこれはブログでいえば「見事な釣りエントリ」といったところで、ありとあらゆる叩き方ができそうですね。 しかしまあ、こういう内容をクローズドなセミナーなどではな…

学問の自由はどうした?

美しい日本の心を伝える日本教育再生機構の「おもしろさ」は生で読まないとわからない 愛国パッケージ通過中 いやー、ここんとこの日本の泥舟っぷりにはびっくりですね。 生命線の教育ですらこの体たらくではどうにもこうにも。 しかしコレだけの大事なのに…

男女文化差の根源は生理と腕力?

「根が理系」の女性が少ない理由 が興味深いです。まあもちろん生物的な差、文化的な差、社会状況、ない交ぜになっているのは前提として。 同じくmichyさんのエントリで女の子が子供を産むために払っている犠牲の一例があるんですが、私はこの辺がクリティカ…

高岡大祐ライブを観た

こういう人。 日本の誇る超絶チューバプレーヤーです。渋さ知らズにおられたといえば分かりやすいのかもしれませんが、そういう枠に収まる人ではない。 高速ベースラインはもちろん、循環呼吸や倍音を使った多重音奏法を駆使しつつ文字通り吹きながら歌う。 …

道徳と倫理の違い

別に厳密な定義があるってわけじゃなく、個人的印象論。 道徳は、共同体のルール。 倫理は、自分のルール。 つまり、共同体が崩壊した時に失われるのが道徳で、それでも残るのが倫理、と。 そういう意味で考えると、日本には「道徳教育」はあっても「倫理教…

日本手酌割り勘連盟

男どもは一体どうしたら満足するのか? なんか大変やなー。 私の古巣では手酌割り勘連盟てのがあって会員を宣言すればよかった?のでなかなか楽チンではありました。 そろそろ全国組織にする必要があるかもですね。

イジメという統治システム

イジメのインセンティブ いじめる側のメリットが大きくコストが少ない限り、いじめ発生は不可避だろう 実際には、いじめる側のメリットは小さくコストが大きいのだが、その損得勘定ができないからいじめが起こる いじめのインセンティブ? そんなのは簡単で…

科学は必ずしも面白くないし、ロマンティックでもない

「水からの伝言」を信じないでください 水からの伝言に対抗するにはというといろいろ語弊があるんでしょうけど。 いや、面白いですよ、私にとっては。非常に「深い」面白さです。しかしその「深さ」ゆえに、ちゃんと味わうのはそう簡単でないと思うんです。 …

幻のヘビを捕獲

といっても死体ですが。普通に道に落ちてました。ホルマリン漬け。 あまり見覚えのない模様だなと思ったら、どうやらシロマダラという幻のヘビのようです。 小型なくせに他のヘビを食べるのを好むため、非常に数が少ないんだとか。 顔は結構かわいい。 白変…

経済が元気ってどういうことだ?2(リフレ&イノベーション編)

前回の続きです。 ブクマでも指摘があったように、前回の話では(長さの都合もあり)経済のお金そのものをいじる面については触れませんでした。おそらく指摘された方のおっしゃりたいことは「リフレ」について、ではないかと思います。 ネットでは特に人気…

追記:ボクらが成長すれば経済は成長するか?

経済成長は、ぼくたちの努力や成長の総和でしかない。 「成長」の意味次第。いってしまえば、経済が成長するような「成長」をしなければ経済は成長しません。 例えば皆が精神的に「成長」して、仙人のような暮らしを始めたとする。経済は成長するでしょうか…

経済が元気ってどういうことだ?(基本原理?編)

経済成長以外のものを目指した方が、むしろ経済が成長する ふむ。興味深いですね。半分賛成です。せっかくなのでもう少し踏み込んでみます。 そもそも、経済ってなんなんでしょう。 お金が絡むのは分かります。人がモノやサービスを買ったり売ったりしてお金…

いじめと自殺について徒然

いじめと復讐 いじめ自殺 死に急いだら負けになる いじめの定義,私説連日の自殺報道。気が滅入りますね。まとまりはないけれど、書いておこうかと思います。 マスコミの報道がいじめによる自殺を加速させてる、という認識は正しいと思います。その一方で、…

死を知ることは自分を知ること

不死の本当の意味 一応生命科学の末席に身を置く者として軽く指摘をば。 実際、細胞レベルでは不死はすでにいくらでも見つかっている。一番有名なところではHeLa細胞がある。元々のこの細胞を持っていた人は死んでしまったが、この細胞は全世界の研究所で生…

我々はこのIDを知っている!いや!このタイトルとこの文のクセを知っている!

生活も落ち着いて参りましたので、またボチボチ書いていこうかと思います。 ちょっとだけタイトル変えました。。今後ともよろしくお願いいたします。

休止のお知らせ

え〜、リアルの方でいろいろと動きがありまして、自分リソース配分が変わるため、はてなの方はこの7月でとりあえず更新休止しようと思っております。 未熟な院生のヨタにお付き合いいただいた皆々様、まことにありがとうございました。 今のところ、ネット上…

そして腕力

最終弁当先生からも微妙に言及いただき、恐悦至極。権力とは暴力執行能力のことである、という話をおいても、確かに「腕力」は特に学術において軽視されすぎですね。 何度も書いてますが、僕は男女の社会的な差を形成する最大の要因は「腕力」だと思っていま…

恒例内田センセ。

誰かが私をインスパイアしたのである。 その消息について論及するのが先行研究批判である。 このふたつの挨拶ができたら「博士」合格である。 私はそう考えている。 こちらもある意味プレゼンの重要さを指摘された文章です。要するに「イントロダクション」…

まずは生命系の大御所柳田先生のブログ

で、研究者といえども「パフォーマンス」つまり「プレゼンテーション能力」が大事、最近の(先生の周囲の)若者はその点頼りない、というお話。 プレゼン能力が大切なのはその通りですが、日本の研究業界を憂うなら、何故先生の周囲の若者が頼りないのか、を…

というわけでこれにてドロン。

てなわけで、明日から休止に入ります。 皆様最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。 記念にはてなでブック化しとこうかと思ってますが、もし万が一「読んでみたい」という方がおられましたら、メールをお願い致します。 比較的よく読んで頂…

「強者」の必勝法は常に二つ

弱者を弱者にしている、唯一にして決定的な要因は、「強者を理解していない」ということ 確かに、いわゆる「強者」の立場にいる者が皆個人レベルで圧倒的なスペックを誇っているわけではないんですが、そんなことは議員のセンセイ方(特に二世三世)を見れば…

”気”の科学的取り扱い方

http://ghop.exblog.jp/3845673/&http://ghop.exblog.jp/3851562/より、External bioenergy-induced increases in intracellular free calcium concentrations are mediated by Na+/Ca2+ exchanger and L-type calcium channel.にて。 ”External bioenergy”…