これぞ日本沈没への処方箋
さっさと次へ行こう。もう日本という物語は終わったのです。
石器時代から1万年ぶりに、この惑星上の富が人々に平等に行き渡る時代が来る
年末ですが、なんだかなあ。
ちゃぶ台返しもなく、結局
いますぐ生活コストを下げること。貯金をすること。
ということらしいですが。
まあごちゃごちゃ言われるまでもなく、我々庶民は将来や雇用が不安定な現在、フツーにこのようにせざるを得ませんわな。かくいう私も常にセールを待つ身ですよ。
ただし、個人の戦略だけみるとそうなのですが、全体に目を向けると実はこれこそ自殺行為であるともいえるのです。
現在日本で仕事をしている人達、その仕事の行き着く先は誰でしょう? 目先だけではなく、サービスの最終消費者ってことですが。
ソフト開発。化学・薬品。電気製品。広告。建設。医療・福祉。
多分、大半は日本人が消費するものでしょう。
つまり、私達が倹約するということは、顧客も同様に倹約することを意味します。
するとどうなるか?
→収益が減る
→コストをカットせねばならない
→雇用・給与をカットせねばならない
→ホワイトカラー・エグゼンプション!*1
→非正規雇用!
→倹約倹約ゥ!残業残業ゥ!
→コストカット!コストカット!
→以下永遠ループ
これぞ「合成の誤謬」*2、そして恐怖のフィードバック・ループってわけですな。
とはいえ、ない袖はふれません。我々は倹約せざるを得ない。
つまり、将来不安や雇用の不安定を政策的に解消するしかもう道はないのです。
そして個人のスキルはもちろんですが、集団としてのスキルを上げることが何よりも重要となるでしょう。
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いずれにしろ、私達が日本の歴史的転換期にいることは間違い無さそうです。
関連:
経済が元気ってどういうことだ?2(リフレ&イノベーション編)
沈黙する日本のドラッカリアン
個別に、それでいて結束して。
*1:ちょっとスタンドっぽいですよね。くらえッ、ホワイトカラー・エグゼンプション!