2007-01-01から1年間の記事一覧

「世の中は変えられないから自分が変わる」という人は自分で檻を作って自分で檻に入っている

といえるのかもしれません。女性に限らずね。 自分で檻を作って自分で檻に入った奇妙な獣 社会システムというものが権力によって構築されるとするならば、その仕組みは当然、権力を利するようになっているはず。 つまり権力を持たないものが単純にシステムに…

労働で好きを実現しろオアダイ

みたいになってません?なんとなく。 いろいろやるにせよ、何かを選択するにせよね。 好きがどうたらって話は昔いくつか書いたし、誰にいわれなくとも人は好きなことがしたいわけだ。誰がどう生きようと他人の人生は他人のものですしね。 ただ黄昏時とはいえ…

フラット化は局所ルールを破壊する

「うわべだけ規則に従って、規則違反はコッソリやるべし」という規律は、「健全な社会」にとって極めて重要である。 問題だけどたいして問題じゃないこと、悪いことだけどたいして悪くないこと、が、世の中にはたくさんある。そしてそれらは、コッソリ行なわ…

科学・技術は日本の生命線…のはずだけど

京大の山中伸弥教授かっこよす - おこじょの日記 いやぁ素晴らしい成果ですね。停滞気味の日本生命科学に久しぶりの花火が上がった気分。 応用へのめどがついたという意味でも画期的ですが、幹細胞研究に胚を使わなくて済むということは特に欧米人にとっては…

私達は一人一人「中国語の部屋」に生きている

「中国語の部屋」というのは哲学者ジョン・サールが提起した思考実験。「意識」を議論する時によく出てきます。 ごく簡単に説明すると、 ある箱に、中国語を全く知らない人が入っている。 外の(中国語を解する)誰かがその箱の中に中国語の会話や質問の書い…

「名誉」はゲーム続行のからくりなのかも

なと思ったり。 囚人のジレンマによると、 ゲームの繰り返し回数nを両方の囚人がともに知っていた場合は、全ての回で囚人がともに「裏切り」を選択する事が分かっている。 不確定要素はゲームにおける戦略・振る舞いに強い影響を与えますが、特に「残り回数…

元祖ブロガーとしての”アラン”

少し前に梅田さんが楽観主義かなにかの文脈でアランを持ち出していたように思います。 で、というわけじゃないんですが、今日うちの本棚で何気にアラン定義集をとって眺めていると、本編より巻末の解説がやたら面白かったのでご紹介します。アラン定義集 (岩…

理系のための実戦職場コミュニケーション術

ラボ・ダイナミクス―理系人間のためのコミュニケーションスキル作者: カール・M.コーエン,スザンヌ・L.コーエン,Carl M. Cohen,Suzanne L. Cohen,浜口道成,三枝小夜子出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル発売日: 2007/05/01メディア: …

右翼だから・左翼だから

marcoさんからTBが来ていたが、ちょっと意図がよく分からない。 個別の問題には関心があるものもありますが、ウヨやサヨといった趣味的な話題には正直あまりついていけません。 ただ一つ気になることはあって、まあ単なる言葉尻の問題かもしれないのですが、…

思想解析だって

思想解析的な脳内メーカー なかなか面白いすね。 東浩紀が入ってるのか。。バルトはロラン・バルト? ハートってどのハートだろう。ダーウィンはズバリです。素晴らしい。これはやっぱどっかからブログの内容が反映されてるんでしょうかね〜。 ちなみに東浩…

知性にオッカムの剃刀は入らない

ノーベル賞博士が差別発言「黒人、知能で白人に劣る」 コレねぇ。まあワトソン博士は社会的発言がアレということでは有名ではあったけど、齢食ってさらに脇が甘くなったといいますか。 ただ社会的といいましたが、これは科学的にも十分アレな話なわけで。 例…

たばことCOPD

喫煙と健康 COPDとは慢性閉塞性肺疾患のこと。 慢性閉塞性肺疾患は、さまざまな原因、特に喫煙により肺に慢性炎症が生じ、これにより、肺胞の破壊や気管支粘液腺の肥大が起き、その結果息切れを生じたり、咳嗽や喀痰が増加する病気。 COPDの最大の原因は喫煙…

山本義隆40年前の言葉

リビングサイエンスアーカイブス 多くの基礎物理学の研究者には、研究成果は自己の私的財産という小所有意識が濃厚で、同時に平等でアトム化された研究者は、人間の価値までも研究成果を通じてのみ評価される。研究者はひたすら細分化された自閉領域の中に自…

「楽器としての声」を操るミュージシャン達

I.「彼女」は楽器なのか?――楽器としての声を好むオタク ボーカロイドというコンセプト自体は目新しいものではないですが、機能とデザインと時代が合致したのが「初音ミク」なんでしょうね。 私自身は多分手を出さないと思いますが、上記エントリの中の「楽…

百億の田舎と千億の世間

骨を埋めます なんだこれ。 私もこれまで地方都市にしか住んだことがないけれど、こんなシチュはお目にかかったことないなあ。 ただ、それは私がド庶民だからかもしれません。「Kさん」がコネで「地元の最有力企業」に「確実」に入社できるところを見ると、…

科学技術振興機構が廃止される?

2独法廃止・民営化3・統合方針11 行革相 政府は26日、独立行政法人(独法)を整理合理化する一環として、科学技術振興機構(所管・文部科学省)、労働政策研究・研修機構(厚生労働省)を廃止し、日本貿易保険(経済産業省)や造幣局(財務省)、国立…

”キモさ”の政治学

文字通りの印象論。 北村弁護士の演説のこと やっぱりこういうアジは小泉さんが図抜けていて、余人が真似すると小さく見えてしまいますね。麻生さんですら小物に見えてしまうのだから、小泉さんの扇動力は53万を軽く超えているに違いありません。 で、確かに…

原田依幸ライブのご紹介

先日ご一緒させていただいた超絶ピアニスト原田依幸さんのライブツアーが来る10月、1・2・3・4日とぶち抜きで開催されるとのこと。 Inter Improvisation Music Festival 2007 KAIBUTSU LIVES!World Kaibutsu Quintet 原田依幸 (p) Japan ルイス・モホロ …

ホワイトカラー・Eはデフレ・ブースターでは?

「ホワイトカラー・E!残業代を削り取れッ!」 ガォン! デザインはこんな感じで。 まあこれはネタですが。 厚生労働省:平成19年9月11日付閣議後記者会見概要 政局はアレコレあるとして、自民の基本方針は変わりそうにないので、とりあえず物議を醸している…

アメリカは「セイフティネットを自前で用意する社会」である

安倍総理への提案:「人生のやり直し」に寛容な社会作りをしませんか? 人生をやり直すのはあなた?それとも総理? dan氏は「他人の人生にちょっかいを出さない社会」と表現しましたが、実際には「セイフティネットを自前で用意する社会」といった方がよいでし…

Cellはじまったな

ついに唯一神荒木がCellの表紙を飾る日がやってまいりました! 人気漫画、米科学誌表紙に 荒木さんの作品のファンだった瀬藤准教授は、つてをたどって論文内容のイメージ化を依頼。荒木さんはこれを受け、作中で「スタンド」と呼ばれる超能力を擬人化したキ…

動物の自己認識

鏡に写った自分の姿を見て、それが「自分」だと、少なくとも自分に由来する何かを反映していると認識できる動物はヒトを除くとサル、イルカ、ゾウということになっているようです*1。 これはつまり世界認識モデルの中に「自分」というアイコンがあるかどうか…

努力を支える努力、ということ

先日、就職活動で長く苦戦していた芸術(絵画)系の後輩がなんとか食えそうな仕事にありついたようで、とりあえず一安心。 まあ専門ドンピシャというわけではないけれどまずまず技術も活かせそうだし、なにより「仕事サイクル」に乗れたことがよかった。バイ…

科学はそもそもブートセクタですよ

なんか今更ですがid:svnseedsさんとこから発見したので。 ACIMという不思議なテキストについて またアンカテさんね。 問題は文中のこんな架空の対話。 # エハラ: 「あなたのパソコンはウィルスに感染していますよ」 # オオツキ: 「ええっ、それは大変だ。そ…

芸術は再び非営利化する

「世の中は厳しい」なんて大嘘 essa節いいっすね〜。 大枠で反対するわけではないけれど、essaさん自身も書いているようにこれからは「兼業芸術家」の割合がより増え、「専業芸術家」は減っていくことになるでしょう。 つまり「いっそう芸術(だけ)では食え…

原田依幸オーケストラ終了

あー面白かった。 総勢30名を超えるメンバー、しかもほとんどが当日初顔合わせという前代未聞のオーケストラ。どうなることかと思ったのですが、原田さんの的確な指示でみるみる間にアンサンブルとして組みあがっていく様は実はライブそのものよりも面白かっ…

5分でわかるドーキンスvsグールド

ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫)作者: キム・ステルレルニー,狩野秀之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/10/07メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 45回この商品を含むブログ (70件) を見る久しぶりに再読。やはり面白いです。 せっかくなんで…

現代のマルサス流解釈

マルコさんからお題が飛んできた模様。何故に私に?という気はするのですが、素人なりに答えてみましょう。 おそらくマルサスの 人口の増加は幾何級数(等比数列)をたどるが、生活資料(食料等の物資)は算術級数(等差数列)で増加するに過ぎない を引いて…

告知・原田依幸オケ参加します

ノッフ!さんのいうところのライフワークの一つとして、私には「即興音楽」があります。 即興音楽は音楽の原型であり、精神の自発性と創造性、自由とコミュニケーションの深淵がそこにあります。 今回ご縁がありまして、在京のジャズピアニスト・原田依幸さ…

バップで激論!

今頃発見。 ジャズがまさに音楽の対話であることが分かりますな。最高です。 しかしやっぱりパーカーの人が攻勢な感じ。