山本義隆40年前の言葉

リビングサイエンスアーカイブス

多くの基礎物理学の研究者には、研究成果は自己の私的財産という小所有意識が濃厚で、同時に平等でアトム化された研究者は、人間の価値までも研究成果を通じてのみ評価される。研究者はひたすら細分化された自閉領域の中に自らを追いやり、全体的な学問像も、社会的な学問の位置も、見失ってゆく。同時に脱イデオロギー現象は極限に進み、結果として体制べったりとなってゆく。論文生産競争により、物量に物を言わせた実証主義が万能視され、めぐまれた東大の研究者をより一層権威づけるとともに、冷遇された地方の研究者までがそれに追随し、独創性をなくしてゆく。こういったことがいかにして論理的に歴史的・社会的正当性をもつにいたったかが重要である。

なんか日本の学術界40年間全く進歩無し。というか悪化? 山本氏流石というべきなのかもしれないですが。
こういう考え方を淘汰するメカニズムが働いていて、状況を変えようとする人はアカデミアを追われる傾向があるのかもしれませんね。
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