2010-01-01から1年間の記事一覧

「博士の奇妙な問題・第一部ポスドク・ブラッド」の終幕

終演のサイレンを鳴らすのが本書。博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)作者: 榎木英介出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/11/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 20人 クリック: 307回この商…

内集団だらけのアメリカ、寡占状態の日本

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20100522/1274544444こちらのブックマークでid:crowserpentさんにご質問いただいたので素人なりに少々。 山岸俊男さんの本は今手元にないのでうろおぼえですみませんが、アメリカ人のオープンネスの根拠となってる実験って…

女王の顔は知覚か感覚か?

ヘレナ・ボナム・カーターを観すぎてなんだか大竹しのぶに見えてきました。目の表情が似ているのでしょうか。 映画のほうは3Dのせいか意外と内容はアッサリしていて(構図的にはマッチョですが)、90分で二本立てとかやっていた時代をなんとなく思い出しま…

というわけで

昨日の記事はエイプリル・フールネタでした。 ネタ元はリンク先のおじさん、ロバート・ソウヤーのSF小説、 人格の電脳空間への移植や、魂の存在を示す電磁波”魂波”など、美味しいネタがつまっていてエンタメ的にもよくできたSFです。よかったらどうぞ。ホブ…

中心体ネットワークのシミュレーションで意識が発生した??

中心体(Centrosome)とは神経も含むさまざまな細胞の内部に存在する器官のひとつで、染色体分離の際に微小管と呼ばれるチューブ状の細胞骨格ネットワークの中心として機能することがこれまで知られています。 参照:https://www.sigma-aldrich.co.jp/up_onl…

これぞ大学院生必携、『研究室の人間関係学』

ちまたで大学院問題が再興しているみたいなので、二度目になりますが本書を紹介しておこうと思います。ちなみにタイトルは「ラボ・ダイナミクス」ですが、『研究室の人間関係学』ような邦題にしたほうがずっとわかりやすいと思います。 まず前提認識ですが、…

ハンプティ・ダンプティとしてのハルキ・ムラカミ

遅ればせながら、新年おめでとうございます。今年もマイペースでございますが、よろしく。 年末年始はごく個人的プロジェクトとして、村上春樹の読み直しをしてみました。1Q84は未読なのですが、その前におさらいといったところでしょうか。 もう一つは、昨…