道徳と倫理の違い

別に厳密な定義があるってわけじゃなく、個人的印象論。
道徳は、共同体のルール。
倫理は、自分のルール。
つまり、共同体が崩壊した時に失われるのが道徳で、それでも残るのが倫理、と。
そういう意味で考えると、日本には「道徳教育」はあっても「倫理教育」がないよなあ。
もともと「倫理」というと一神教的な「神から自分へのルール」だったわけで、そのあたりの文化的な差もあるのかも。
まあp_shirokuma氏やfromdusktildawn氏のように、道徳にしろ倫理にしろ単に環境適応のために必要なミームとして捉えることも可能ではあるでしょう。
ただここでfrom氏がいうように、人間の意志は単なる環境適応の奴隷ではないわけで、その意味で「自分のルール」というのは非常に「人間的」といえるのかもなあ、とか思いました。
関連:コールバーグの道徳性発達理論
道徳的命令に従う訓練ばかりやってると、メリット・デメリットを考えて選択肢の中から合理的なものを選び取るのがヘタクソになりそう