”気”の科学的取り扱い方

http://ghop.exblog.jp/3845673/http://ghop.exblog.jp/3851562/より、External bioenergy-induced increases in intracellular free calcium concentrations are mediated by Na+/Ca2+ exchanger and L-type calcium channel.にて。
”External bioenergy”=”気”だそうで。科学的方法論にきちんと基づいていれば、このようなテーマであっても決してインチキ雑誌ではない真っ当な学術誌において論文を発表できるということですね。テーマが怪しいから論文が出せない、という言い訳は通用しないわけですな。
「反証可能性と科学的仮説について」において、科学において重要なのはテーマの「取り扱い方」である旨を書きましたが、Mol Cell Biochem誌はその点わきまえておられるようです。「反証〜」で書いてあるように、勿論この一本の論文で結論が確定するわけではありません。が、こうやって「反証可能性のある」科学的方法論の俎上に乗せられれば、多くの人が検証、再実験を繰り返し、”気”というものについて*1肯定的であれ否定的であれ、科学的知見を深めることが可能になるのです。
でまあ、内容は”気”が細胞のカルシウムイオンの取り込みを促進しているということらしいです。データはかなりクリアですね。。阻害剤を入れてみたり、チャネルやナトリウムイオンへの依存性をチェックしたりと、なかなかです。培養細胞を用いていることから、被験者の心理効果も取り除けるあたりも巧み。”気”の感受性がチャネル分子に依存するとすれば、”気”が通じやすい人とそうでない人がいることも遺伝的多型で説明がつきます。”気”レセプターのクローニングが待たれますね。
というか、誰か再実験よろ。

*1:勿論それは解析できる「一部」についてかもしれませんが、大きな前進であることには間違いありません