「空気の実装」としての「はてブ」

はてブは怖い
そういえば先日、id:kmiuraさんが「最近『空気読め』的な応答は減ってきた」とおっしゃっていたけれど、これはもしかすると
「『空気読め』という圧力が減った」
のではなく、
「『空気読め』とわざわざ言う必要がなくなった」
のかもしれないなーと思ったり。
その要因はやはり「はてブ」ということになるのかな。
流行りの「はてブ最適化」というのはつまりブックマーカー間の「空気」を読むことだし、「注意」という資源が有限である以上、ブクマされない記事はある意味「黙殺」の憂き目を見る、少なくともそう感じる人が増えるのは確かでしょう。
まさしく「空気」システム。
はてな村も初めは日本の空気に馴染まない「村長」と「村人」が仲良くやっていた風でしたが、やはり「空気」の圧力には敵わなかったということかもしれません。
キーワードリンクというはてな最初の売りは部分的関心を介した意外性のあるネットワークを作り出してなかなか面白いと思ったのですが、そちらの方向により進化を遂げなかったのは少し残念ですね。
とはいえ、はてなはまだまだこれから。もっともっとトンガって欲しいところです。
やっぱり「異物感」が足りないのかな。マイルス・デイビスもバンドに一人は「異物」を入れて緊張感を持続させたそうですし、次は哲学者とか生物学者とか、ITと関係無さそうな人材をリクルートしてみてはいかがでしょう。
ますます「変な会社」になって楽しいと思いますよ。


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