揺れるネタ〜ベタの緊張感

評判なのでとりあえず一巻をば。
うん、これは面白い。
基本はサスペンスですね。語義通りにフラフラとぶら下がり、揺れる状況が生み出す不安感。
そしてすぎむらしんいち佐々木倫子ジョージ秋山楳図かずおのディフォルメのような絵柄。アナクロな劇画調のようで、現代的なパロディにも見える。
「給食問題」をたっぷり3話、それも相当な密度のをのっけからぶちかますストーリー。伏線をきっちり回収しつつどんでん返しを見せるプロット。
絵からも物語からも、ネタなのかベタなのか決めることができない異様な緊張感がたまりませんな。
にしても、登場人物は皆よくコミュニケーションしてます。このやり取りは日本の教師モノというより、アリーMyラブとかザ・プラクティスに近いんじゃないかなぁ。だからこそ妙なカタルシスがあるのかも。
そして桃井先生のリアリティがなんともヤバい。