貧乏に適応するということ

貧困までいくとまずいけれども、社会生活にカネがかからないような形の変化は必ずしも悪くないんじゃないか。
リフレ的に考えると、カネはどんどん使った方がいい。確かにその通りなのだけれど、そのために生活や人生を金銭的サービスに過度に依存させるのはいいとばかりはいえない。
生活や人生を金銭的サービスに依存するということは、カネが途切れたら生活や人生が破綻する、ということ。
であればこのやり方が回るには、将来にわたってカネに困る心配がない、という認識が大前提になる。終身雇用という幻想はココに効いてたんじゃないだろうか。
しかし、そういう幻想が崩れた以上、カネに対して防衛的になるのは避けられない。ちょっとくらい余裕があっても、生活破綻のリスクがあればため込むに決まっている。
ならば逆に、カネにそれほど依存しない、生活や人生を支える「外殻」を作ることがむしろ対策になるんではないだろうか。
家族、健康、教育というのはこの辺にもつながってくる。
逆説的だけど、カネがなくても生活、人生、やってける、という仕組みと認識こそがデフレ対策だったりするんじゃなかろうか。
てかもろに北風と太陽だなこりゃ。