人生選択の責任は、その人生を生きているということ自体ですでに果たされている

だから、他人があーだこーだいう筋合いはないし、自分ですらその「責任」について思い悩む必要はないと思います。趣味ならいいんですが。
今現在の人生は、自分と、他人と、環境との相互作用によって形成されていて、これからの人生もそう。
まずコントロールできるのは自分であるとはいえ、結果は相互作用によって生まれるので最終的にはカオスです。
そして、そういうカオスなリスクをある程度ヘッジするために、人間は社会を持っている。
出来る限りのリスクを社会を使ってヘッジしながら、自分は自分で選択を積み重ねていく、というのが人類が21世紀までに積み重ねてきた人生のノウハウです。
アリやハチといった社会性昆虫では、おのおのの「個体」があるとはいえ、もはやそのコロニー自体が一個の生物と考えても良いくらいの徹底した機能分担が成されています。社会機能が生存に必須になっているため、「進化」ですら今後は個体レベルでなく、集団レベルで起こるのではないでしょうか*1
人間の社会と昆虫の社会は全く性質が違うものではありますが、しかし例えば人間をアリやハチのように観察しているナニモノかがいたとして、その目には結構同じように見えているのではないかなと想像したりします。
集団で生存を確保している生物の中で、しかも同じコロニーの中で、一匹のアリが、別の弱っているアリに

「お前のアリ生は全てお前が決めているのだ」

と語るのはなんだか滑稽な風景に思えます。
まあ、これは単なるたとえ話。
ところで、困っている時、弱っている際、まず気をつけて欲しいのは健康、それも精神状態の健康です。
身体的な健康は把握が簡単ですが、精神が弱るのはなかなか自分では気づきにくいし、認めにくい。
しかしそうなってくると、まず自分の判断自体が信用出来ないものになってしまいますし、何よりも「人の協力を求めること」ができなくなってしまいます。
これでは問題は解決しません。
最優先事項として精神状態の復帰を目指し、あらゆる方策をとって下さい。心療内科神経内科への通院が一番よいのですが、それが難しければハーブでもサウナでも運動でも掃除でも、危険のない範囲で何でもやってみるといいでしょう。この辺、個人によって対処法は全然違うので一概にいえないのが難しいのですが。宗教は…うーん、この時期は洗脳されやすいので、新興宗教はやめておきましょう。伝統と信用のある教えに関しては私は必ずしも否定しません。
「自己責任」だなんだとわめかれている立場の方は、自分の人生の「責任」はいま人生を生きていること自体によって果たされており、それ以上を他人が口出しできるものではない、ということを覚えておいてください*2

こちらがとても参考になります。
精神状態の健康がピンチになった時の3つの対処

*1:どのように起こるかはともかく

*2:無論、法的責任は別ですが