最近の化粧品がスゴイ件

調べ物の途中でたまたま発見したので。
黒影さんとこの「マコモ風呂」とはある意味正反対の方向へ行き過ぎてしまった感のある商品。
サイトカイン化粧品3GFエッセンス
だそうな。
3GFというのは分子発生学でお馴染みのEGFIGF、そしてFGFのことらしい。

EGF:上皮成長因子(Epidermal Growth Factor)
IGFインスリン様成長因子(Insulin-like Growth Factor)
FGF:線維芽細胞増殖因子(Fibroblast Growth Factor)

どれも生体内で細胞増殖を促進するとされている重要なサイトカイン(細胞間情報伝達物質)です。
上記サイトではノーベル賞ノーベル賞と騒いでますが、もちろんそれは発生学的基礎研究に対して与えられたものであって、美容やアンチエイジングの効果とは直接関係ありません。
まあバイオ関係者ならEGF・FGF・IGFをまとめて投与ってあたりで「ひく」と思いますが、

  • 化粧品にぶち込んで活性あるの?

とか

  • 皮膚浸透するの?

とか

  • 浸透したとして悪影響はないの?

とかいろいろ疑問は出てきます。
一応関連のある研究はなされてはいるようですが、
Reversal of photodamage with topical growth factors: a pilot study
まだまだ確立した知見ではないし、長期的な影響など不安な点は多いと思います。
マコモ風呂がアンチ医科学というか、「民間療法信仰」の極みであるならば、こちらはいわゆる「科学知識信仰」が突っ走った結果ですね。「あるある」の延長といいますか。
今のところ確実にいい悪いといえるわけじゃありませんが、例えばこれら増殖因子と関連の深い成長ホルモンのドーピングでは糖尿病や末端肥大などの副作用が明らかになっているわけで、生物屋としてはとりあえず安易に使うのはヤバくないか?ということで紹介しました。