2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人生を貧しくする2つの”J”

頭がいいのに成功できない10の理由 へー。 成功かどうか知らないけれど、コレに囚われると人生貧しくなるよ、早いとこ捨てようね、というものは2つほどあると思う。 一つは、「恥(haJi)」。 ジョジョ6部のプッチ神父も言っていたと思うけど、恥をかくこと…

アメリカの科学教育は76ヶ年計画で着々と進行中。

納豆だの波動水だの血液型だのに沸く日本列島。 安部首相率いる現政府は「識者」達の「教育再生会議」を招集し、実にステキな対策や提言を通じて教育改革に取り組んでいます。 一方、アメリカにおいては既に1985年から大規模な教育改革プログラムが発動して…

一連の生産性論争を見て、「ホワイトカラーの生産性」を改めて考える

こちらやこちらでここ一連の「生産性論議」をまとめて下さっています。 いやーなかなか壮観ですよね。 おそらくは日本でもトップクラスの「ホワイトカラー」達が、これほどの言葉と時間を費やして「生産性と経済」について激論する。 外野としては見ているだ…

「科学としての経済学」のトリセツ

日本が不完全競争? そうかもしれません。 じゃあアメリカは完全競争なの? ヨーロッパは? アジアは? 実は全て、不完全競争です。 そりゃあそうだ。だって完全競争とは 原子性。市場は小さな生産者と消費者がそれぞれ多数いて、それぞれの行動は大きな影響…

“失った毛髪や歯が復活” 再生実験、成功率100% 5年以内に実用化も

素晴らしい。 が、マウスの細胞はもともとテロメラーゼ出まくりで、人間のよりはるかに増殖能力が高い。 こういうリジェネレーター・マウスだっているくらいだ。だから再生医療の文脈ではかなり割り引いて考えないといけない*1。 株の売り逃げにならないこと…

障害者と優生学/20世紀のアメリカと21世紀の日本

「"知的障害者"は合法的に犯罪が許されるのだろうか?」 「知的障害者とは共存できない、隔離せよ」 知的障害者が合法的に犯罪が許されるか否かより、まず考えておくべきこと。 言うべきことはいろいろと言われていると思いますので、少しだけ歴史のおさらい…

実験は複数ライン・バイオベンチャーなど。

長期、短期。安全、リスキー。本命、滑り止め。 何本か走らせるんですが、人手がないのがキツイな。 同世代のバイオベンチャー社長と知り合って刺激を受けました。この世代だとまだ日本に一人か二人じゃないか。 正直今日本のバイオベンチャーは底を打ってま…

「ディセント」見た

コレ。 いやー怖い。直球な怖さでいいですね〜。 というか 暗い。 狭い。 痛い。 息が詰まるなこれは。 登場人物が全員30前後の女性というのもまた妙なリアリティがある。これがセクシーな姉ちゃんとあんちゃんのアメリカンパーティだと安っぽいオサレホラー…

ナツメヤシ入りのエジプトチョコを貰った

ナツメヤシかー。 で調べてみると、 ●下腹部の熱を取るために。ジュニパーの実、乳香、セベスチン、ナツメヤシ、油か脂肪、酵母を混ぜて、下腹部に包帯をしたように塗る。 ●結膜炎の薬。ナツメヤシ、新鮮なオオムギ、赤色黄土、ミョウバンなどを混ぜて目に付…

「科学モデルの説明」と、「科学モデルを用いた現実の説明」は違うんですよ

一連の「経済・生産性論争」を観ての「感想」です。 一言でいうと、タイトルのような間違いというかあるいは意図的な混同が議論を迷走させている感じ。 経済学によらず、物理でも生物でもそうですが、ある「科学モデル」について説明するとき、そのモデルが…

経済の「取説」or「広告」?

生産性の話の基礎 生産性と「格差社会」 うーん、山形さんの話は「単純」ではあるけれど、必ずしも「分かりやすく」はないよなあ。 というかこれ「取説」というよりは「広告」、つまり「動員のための文章」ですよね。そもそも、学問を正確に伝えるのが目的じ…

Youtubeで読むジャズ史「東京大学のアルバートアイラー」(その2)

それでは第2部です。今回ちょーっと長くなりそうです。第1部はこちら。 ハードバップにおいて非常に完成度の高いフォーマットを作り上げたジャズですが、まさにそれ故に誰がやっても同じような作品ができてしまう、というジレンマに陥りました。 ここで止ま…

Youtubeで読むジャズ史「東京大学のアルバート・アイラー」(その1)

菊池成孔師匠の例の本読んでます。歴史編、通称「青本」のほうですね。東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編作者: 菊地成孔,大谷能生出版社/メーカー: メディア総合研究所発売日: 2005/05/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 74回こ…

寓話・ブンレツファームの鶏

わたしは鶏。 ブンレツファームで毎日お仕事に励んでいます。 わたしのお仕事は卵を産むこと。毎日、毎日、一生懸命産んでいます。 経営者のカンチGUYさんと山県ヒーローさんはとっても素晴らしい方。 「生産性を上げれば幸福になれるよ。もっともっと卵を産…

子供は親の競争道具になってるのでは?

ホームレス・老人・子供 を読んでメモ。 数人の子持ちの知人と話して感じたのは、子供は親の競争の具になってしまっていること。成績なり受験なり仕事なり、子供の負けは親の負けと捉えられていて、親は子を勝たせようと必死。 気持ちは分からなくはないけれ…

誘惑の香りは短命の元?

極東ブログさんでちょいと嗅覚の話が出ていたんですが、タイムリーな記事がScienceにあったのでご紹介します。 においの影響で寿命が短縮(Long Lifespan Reversed By Olfaction)*1 げっ歯類やおそらく霊長類も含むほとんどの動物は、厳しいカロリー制限で寿…

クオリア・ビジネスと意識の謎

機械は意識を持つか。コンピューターは意識を持つか。インターネットは意識を持つか。 我求む故に我あり 意識の謎を解いてみました 結論から言うと、茂木さんの「クオリア」はbuzzword。Web2.0なんかと似たようなもんでしょう。 例えば、科学者が被験者の脳…

本当の問題は「食って寝て排泄する機械」としての老人である

機械って言っちゃ申し訳ないけど。機械って言ってごめんなさいね。 生産人口は決まっている。 「食って寝て排泄する機械」がそれに比して多すぎるから、後は一人頭削っていくしかない。 good2ndの日記 - 機械にたとえたのって、そんな沸騰するような話ですか…

SFにみる3つの「働かなくても食っていける社会」

働かなくても食っていける社会がもうすぐやってくるよ あー、新しい産業が起こった時には必ずこういわれますよね。産業革命とか、20世紀後半の科学革命とかね。 今度こそ正夢か?ってことで、どうすれば「働かなくても食っていける社会」が成立するか考え…