短期/長期のセイフティネット双方が必要だよね
あまりに危機感のない人たち
単純に公務員に原因を帰すのはどうかと思いますけど、政治の危機感のなさには全く同感。
この辺の詳細な制度は分からないのだけれど、たとえば派遣労働者をカバー出来る雇用保険にするためにこういう試みには大げさな制度設計は必要ないだろうし、すぐにでも取り組んで欲しいところですね。
また個々人で現場に出ることは難しいでしょうが、もやいのような実績のある団体を支援し協力することくらいは可能だと思います。
これらは緊急短期のセイフティネットですが、長期のセイフティネットはむしろ景気対策として有効なんじゃないかと。
特に医療・介護と教育。
金融政策は市場にカネを供給しますが、市場のカネは商売になる分野にしか流れません。つまり採算の取れにくい医療分野や介護、教育に関しては効果があまり期待できません。
しかし今消費者としての国民が最も不安を抱いているのもこの分野。将来インフレになるといわれても、この辺に不安がある時にガンガン消費するなんてことはありえません。少なくともド庶民の私はそうですね。
おそらくこれらの分野に兆単位でお金を落とすことが出来るかどうかが日本復活/沈没のフラグとなるでしょう。
…まあ確かに「しごと館」のオブジェっぷりはなんとも言えず、私も昔見に行ったことがあるんですが「国営トマソン」といった感じですね。アクセス悪いし。
ただ日本も民主制の国ですから、放置すればトマソンを造っちゃう官僚に対して的確な指示を出せる若年労働者層の利益代表者がいない、政治のどこにも登場しない、というのが何よりも問題だと見るべきでしょう。
それも対立を煽る扇動者じゃない人物。
オバマ次期大統領がすごいのは、もちろんプレゼンテクニックはいろいろと使いつつも、対立演出型のアジテーターではないということ。そういう履歴すらないということ。
日本では今もって小泉型の対立演出で何とかなると思ってる政治屋さんばかりでどうにも気づきが遅すぎます。
そういう時代じゃないのだよ。大コケしたアメリカの、それも起き上がり方ではなくてコケ方を今更真似してどうすんですかね。