教育再生会議の素晴らしき胸算用

日本が「子供を作りたくない国」であるこれだけの理由
政府はもう出生数を増やす気ないんでは。
だって留学生100万人計画なんて言ってますしね。

政府の教育再生会議の第3分科会(高等教育)が18日開かれ、海外から優れた学生を招致するため、25年ごろをめどに「留学生100万人計画」を策定することで意見が一致した。5月の第2次報告に盛り込む方向で検討する。


どうも彼らの「脳内ジャパン北米版」はこんな感じらしい。

少子化が進む日本。
日本の下流層は安定を好み、煽ってもシバいても一向に発奮しない。
正直、日本には彼・彼女らは必要ない。
なにしろ留学生100万人計画を筆頭に海外の精力的な労働力を取り入れれば、アメリカのように市場も大学も活性化してベンチャーがどんどん立つし、日本の下流もこれで発奮するだろう。
日はまた昇る。ライジング・サン、アゲイン!
移民は子供もバンバン生むというし、万事解決というわけだ。
ついでに排外主義ナショナリズムも煽っておけば分割統治もできるし、上流の我々は日本の下流と移民とが競い争うアガリを頂戴して、ますます安泰。
さすがだよな俺ら。

ムリムリ。
ただでさえヒトとカネが足りてない大学にこれほどの留学生をむかえ入れたら崩壊必至ですし、そもそもアメリカに行ったほうが断然トクなんで優秀な人は来ませんよ。
煽った排外主義のおかげで無用な衝突が増えるでしょうし、非生産的なコストばかり跳ね上がって日本は疲弊するばかり。
その上、
大学・大学院に競争原理を積極導入…教育再生関連6会議

政府の教育再生会議は23日午前、第3分科会(教育再生)を首相官邸で開き、大学・大学院改革について、国立大学の大学院生に占める同大学の学部出身者(内部進学者)を最大3割程度に抑えることなどを柱とする素案を大筋で了承した。

いや、一律の数字で制限してどうするんですか? 外部進学にインセンティブを与えればいい話でしょう。
理系学部の授業料を値上げ?

素案の基本は「適切な競争原理と成果・実績主義の徹底を基本とし、予算配分に一段とメリハリをつける」と言うもので、具体的には、現在のところ全国ほぼ一律の授業料・入学金について、理系を高くして文系を安くするなど大学や学部別に差をつけることや、60歳以上の教員の給与を段階的に削減することなどを提案している。

何がどう適切な競争原理なのやら。
こりゃ教育再生会議どころか教育再殺会議ですな。マジで。


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