刺激と安心のさじ加減で人は動く

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20060626/1151314155
まあ進化心理学といってもそのほとんどは竹内久美子よろしくただの「解釈」に過ぎないようですし、ここでも僕の「想像」を書いてみます。
基本的に、動物は刺激(主に変化)と安心(主に不変化)の双方を求める傾向があります*1。実際、行動を左右する神経伝達物質も大雑把にそのように分かれています*2。勿論そのさじ加減は個体それぞれですが。
変化の無い好環境で冒険を好む者は子孫を残しにくかったでしょうし、はたまた激変する環境下ではそれにすばやく対応できるものが生き残りやすかったでしょう。
ただやはり、どちらかといえば本来自然環境は多様で変化に富んでいますし、いかに安全な環境といえど永遠に続いてはくれません。程度の差はあれ、刺激と変化を求める性質は大半の動物にビルトインされたのではないでしょうか。
リスク指向(嗜好)性なんかもこの文脈で語れそうですね。しかし繰り返しますが、適切なさじ加減は個体それぞれであり、置かれた環境によりけりなのです。
さらに人間に至っては、自ら「環境を変化させる」ことができます小泉首相が言うような「対応者」*3に終始するのではなく、自分の資質に適した環境を選び、また創り上げていくことが重要です*4

*1:DIO様は半分正しい。

*2:http://trauma.or.tv/1nou/3.html

*3:http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/koizumi.html

*4:「対応者」ではリンゴォに勝てません。