ミスター味っ子の戦略思考

メシ屋さんに料理漫画ってよく置いてありますよね。
結構お店も漫画の相性を考えているらしく、近所のいわゆる定食屋には「味っ子」が、そば屋には「将太の寿司」が、洋食屋には「美味しんぼ」が置いてあります。
特に寺沢大介氏の「味っ子」「将太」はむしろ「リアクション漫画」として有名になってますし、料理自体よく考えると?なものも混じってたりしますね。
しかし定食食いながら何気に読んでいると、なかなかどうして「味っ子」深いかも、と感じ始めました。
一応少年漫画ですから、バトルが基本です。毎回新たな敵が現れ、料理勝負をします。
もちろん主人公が勝つ場合がほとんどなのですが、大概3回勝負の内1回は落としますし、最終的に負ける場合もあります。
で、いずれの場合も、勝つ側はある二つの条件を満たしているのです。

  1. 徹底して顧客(食べる人)志向であること
  2. ルール(勝利条件)を完全に把握していること

これです。
ビジネスの基本中の基本ですね。サイエンスでも論文を通す時はこういう考え方が必要になってきます。
大企業の社員vs魯山人もどきの「美味しんぼスノビズムとは違い、「味っ子」「将太」には限られた資源を最大限利用するための戦略的思考が溢れています。
こりゃ侮れんな、と630円のチキンカツ定食をほおばりながら思いましたとさ。