5号館のつぶやき : 競争的資金から奨学金 

コメント欄の議論にもあるように、これまでタダ働きだったところにサポートがつくという意味においては前進といえます。
しかし同時に、「兵隊」として大学院生をコキ使う大義名分もできてしまいました。「ボスの取ったカネで雇われているのだから、ボスのテーマで働くのは当然だ」というわけです。院生にとって複数のリソースのうちの一つという位置づけならよいのですが、コレが支配的になってしまうと「自分でテーマを追う」という博士の最も重要なファクターが損なわれる危険性があります。
ところで100万人の留学生はどうやって養うのかしらん。*1

*1:もう一つ、返還義務があるものを「奨学金」と呼ぶのやめませんか。「奨学ローン」が分かりやすい。