大学院改革は「ゆとり教育」の二の轍を踏むか?
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060430i101.htm
大学院教育の充実に向け、文部科学省は今年度から、大学院生や若手研究者が教授の労働力とみなされる“徒弟制度”の一掃を目指すなど、抜本的な改革に乗り出すことを決めた。
個人的には、20年遅かったと思います。
いや、コンセプトは毎度結構なんですけどね。それを実現するヒトとカネをちゃんと持ってこれるのか、という問題ですよ。
何故教育が疎かになり、助手や院生に大量の雑用や事務が回されるのか。
それは急激に肥大化した大学院の事務や雑用を行うスタッフやシステムが足りないからです。
もちろん、教員の教育能力自体まともに開発されていないことも問題です。しかしいずれにしろ、現時点で圧倒的に「資源」が不足しているのです。
20年前ならいざ知らず、今の大学に独自でこれらの資源を調達する能力はないでしょう。従って、国が腹を括って資源を投入するしかありません。ゆとり教育の時のように中途半端なことをして、今度は高等教育まで崩壊させることがないように祈りたいですね*1。
*1:個人的には以前から書いているように定員削減がまず必要だと思いますが