ハイデガーと中立説

進歩というものがあるのは、結局は実存にとって重要ではないものの領域に限られる。

http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20051123
へえ、面白いですね。正に分子進化の中立説と同じことを言っているように読めます。
中立説とは、

機能的に重要でない分子(または分子内の重要でない部分)ほど、そうでないものより進化の過程でアミノ酸やDNA塩基の置換が急速に起こる

http://www.nig.ac.jp/museum/evolution/C/bunsi-02.html#3
という木村博士の重要な進化理論です。博士もハイデガー読んでたのかな。こういう純粋に抽象的な思索が現実を説明する具体的な理論になって立ち現れる瞬間が哲学の醍醐味ですなぁ。