クリエイティブ・マフィア

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2005/10/post_d221.html
「日本のクリエィティヴにダメ出し。」だそうです。
まあ、いわんとするところは分かりますが。。大きな勘違いが一つ。

当日の会場の雰囲気を一言で言えば、日本の「クリエーター」たちは、自分たちの世界を他者に対して語る言葉を持たないのである。

これは違います。「語る必要がない」が正しいのです。
異なる価値観をぶつけ合うのがコミュニケーションだとするならば、彼らは他者とコミュニケーションする必要が無い。何故ならば、他者に上から価値観を与えてやるのが彼らなのですから。
以前から繰り返し書いてきたことですが、現代日本は主観的評価・価値というものを排除しすぎました。そして安易な快楽・強度を与え・与えられることに慣れすぎてしまった。
それこそ「クオリア」ではないですが、多様な身体が感じうる多様な快楽・強度を見出していくことがこれからの重要課題です。それが市場の多様性を生み、知価を生産し、経済を駆動する新しいシステムに繋がっていくのです。*1
そもそも「クオリア」は脳科学とは相性が悪い概念です。脳科学は脳の多様性を排し一般性を追及しますが、「クオリア」はその真逆です。これからも「クオリアの茂木」で行くのなら、脳科学で粉飾するのはやめるべきですね。そんなことだから下らない「脳ブーム」に利用されるんです。
まあ、茂木氏のこういうお言葉もやがては電通メソッドに回収されていくのでしょう。小泉さんが「抵抗勢力」を利用したように。。