越境者の倫理

茂木健一郎氏のブログより。http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2005/01/post_11.html

職業上の必要で、専門性を追求している人たちには尊敬と賞賛を惜しまない。しかし、専門性に閉じこもることがこの世界で生きることの全てで、それで事足りる、と信じている専門バカ、越境しようとする人間を、いいかげんだとかふわふわしてるなどと非難する心の狭いやつらに対しては、怒りのマグマがこみ上げてくる。
そのうち、粉砕してやるぞ、と巨大な精神エネルギーがこみ上げる。
専門性には固有の倫理があるように、越境にも固有の倫理があるんだよ。
その厳しさがわからないやつらは、ダメだ。

うーむ。。おっしゃることはわからんでもないですが。養老さんは越境倫理的にOKなのでしょうか。あと正高信男氏とか、ダメですよね?
まあ僕は茂木氏もよくわからんのでなんとも。。
ちょいと辛口にいいますと、茂木氏も養老氏も、正高氏にしても、結局は「専門家」の肩書きがあるからこそ発言力があるわけです。はっきり言って、彼らの著作は肩書きなしでは価値が暴落すると思います。「脳科学者の〜が言っているから」訴求力があるだけです。
つまり、「専門性に拠りかかっていながら、専門性を軽視する」態度が専門家を苛立たせるということでしょうな。
参照:http://www.radiumsoftware.com/0605.html#060517