おとと

sivad2004-09-07

flurryさんから言及があったのに気がつきませんでした。http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200408.html#28_1
すんません。
僕の印象では、今の日本ではいわゆる「脳科学」にどんどんお金が行っている感じではないですね。10年ばかし前に怒涛の予算がついて、一度ついた予算を削るのは難しいのでそのまま来ているような按配ですか。
今予算が増えてるのはなんといっても再生医療系と、脳でも神経疾患系でしょうね。例によって再生医療も僕にとっては??なんですが。
いわゆる「脳科学」というと、やっぱり「意識」の解明とかそういうところになるわけで、僕がひっかかるのもその辺ですね。意識の問題は主観の問題であって、科学という方法論は適用できないと思うんですよね。もちろん脳神経系のタンパク質やペプチドや電位を解析すればなんかデータが出て、人間やマウスの行動と関連付けることはできるでしょう。逆にそれらを操作してある行動に向かわせることも可能でしょう。しかしそれは「意識」を解明したことにはなっていないと思います。むしろこれは「行動」を操作するための「工学」であると考えます。
再生医療の倫理的危険性は広く認知されてますが、「脳科学」のそれはほとんど問題にされません。僕はその辺非常に危惧してます。
あまり問いの答えになってませんね。えーと、ですからいわゆる「脳科学」はそれほどバブリーなわけではありません。ただ理学系とかノーベル賞好きな人は、最後のフロンティアとしての「脳」を攻めたいようですね。はっきりいって基礎分子生物学の一番面白いところはほとんど終わっているので、次は脳にいくか応用に行くかというのが一番リーズナブルな選択なのです。