イノセンス

見ますた。イイっすよ〜。映像的にはとてつもないクオリティですな。これは完全にGHOST IN THE SHELL 2と言っていいし、それ以前に原作のいろんなエピソードを盛り込んでるので、一見さんおよび原作未読の人にとってはちょっと展開がつらいかもしれませんね。しかしトグサってこんなに教養あったかなぁ?裏で必死こいて検索してるにしても検索ワード自体知らなさそうですけど。。
GHOST IN THE SHELLと違って、今回のは極めて個人的な映画だと思います。だから押井監督の個人的な感覚に馴染めない人にとっては、スゴイけどいまいちピンと来ないかもしれませんね。人は反応装置なのか?生命とは情報なのか?だとすれば「自分は」何を拠り所に生きればいいのか?犬は可愛いし愛情も感じる。でもこれもプログラムかも。。云々言葉にすれば陳腐なこれらの感覚が渾沌と混じりあって分からないながらも分かったような気分。毎度登場人物に自分の言葉を代弁させる押井氏ですが、今回のバトーの監督の分身っぷりは出色かと。
ちなみに極東ブログ2004.03.30対幻想と正義http://finalvent.cocolog-nifty.com/になんとなく似たような空気を感じました。まあ気のせいかも。
個人的に思うのは、特に認知や神経科学って、「分からない」ことを確認するために探究しているんじゃないか、ということです。専門家からは怒られてしまいそうですが。
作中のキムが語ってましたが、「人間は分からないものである」ことにしておきたい願望というのは確かに強いかもしれませんね。奇人変人や猟奇殺人犯が常に人の興味を惹くのは、分かろうとするのではなく、分からないことを確認するためなのかもしれません。
バゼットハウンド超可愛いです。自己中な犬ラブ。