権利と配慮2

http://flurry.hp.infoseek.co.jp/diary.htmlの3月2日分でアイスター問題http://d.hatena.ne.jp/sivad/20040219 について言及して下さっています。
差別等によってこれまで虐げられていたり、不利益を被っていたりした人々が権利を回復した、または回復しようとする時、多分に攻撃的な権利行使になりがちです。これは僕も個人的によく分かります。確かにそうする「権利」はある。
が、そうすることによって、今度は別次元での「差別」を受けることになってしまうのです。これには本当に気を付けなくてはいけません。そうなってしまうと、もうこれまでの「差別」や「権利」を持ち出しても通用しなくなります。「差別」のフェイズが変わってしまっているからです。むしろ強く主張すればするほど事態は悪化します。
日本における「運動」は残念ながらこの落とし穴に陥ったものが結構多いんじゃないかと思います。これは善悪というよりは戦略の問題です。攻殻機動隊SACで荒巻がいみじくも言った通り、「頭は立場が上の時にこそ下げる意味がある」のです。