感情の暴走は相手の感情を想像することから始まる

俺の何が正しくて、何が至らないのか、教えてください。
大変でしたね。コメントしましたが、私の周りにも何人か同じような事態に悩む方がいて、相談に乗ったことがあります。

今回のトラブルは基本的にはこちら無能なプロマネに振り回されることはねえって。でおっしゃっているように、立ち向かえば勝てるケースだと思います。こうやって環境自体を変えていくことこそが最も「正しい」対応だと思いますが、事情によってはなかなか戦えないこともあります。
そんな時は、「とりあえず」自分の心を防衛する必要があります。
最近流行の罵倒問題とか、あるいは先日からmojimojiさんとお話していた「想像力」「切断」の件とも絡むんですが、大体において感情の暴走、「カッ」とする、激昂するという現象は「相手の感情に触れる」ことから起こります。
罵倒や皮肉の文言自体ももちろんムカつくんですが、それそのものより、その背後の相手の嘲りや見下しといった「感情」や「表情」を想像することで、一気にこちらの感情も沸騰してしまうのです。
これはリアルでもネットでもあまり変わりなく、例えば

必死だな

よりも

必死だなwww

の方がムカッときやすいですよね。「www」は相手の感情をあらわす記号です。人間の感情はやはり感情に触れた時にこそ動きやすい。
だから、「あ、ヤバそう」な時は「相手の感情を断つ」のが効果的です。
人によっていろいろメソッドはあるんですが、

  • 透明な壁をイメージして流れ込む相手の感情をシャットアウトしたり
  • 相手の顔を魚にイメージしたり
  • 視点を急激に上げて空から自分達を見下ろしてみたり

とまあ自分にあったやり方をすればいいと思います。
以前書いた話に絡めると、「相手に対する想像力を断つ」ということになります。
これができる人は、心に負荷を感じた時、容易に感情を切ることができます。逆にいわゆる「どうしても感じてしまう人」は、これが出来ないために精神的な負荷を溜めてしまいます。
ただそれに気づけば、ある程度は訓練で身に付けられます。もちろん「切りっぱなし」では問題なんですが、少なくともこのような事態において自分の精神を守るために一時的に「切る」ことが責められるはずありません。
他人の内面に土足で踏み込んでくる相手に想像力を割いてやる必要はないのです。
そうやって精神を守りつつ、皆さんのアドバイスにあるような方法で一つ一つ問題に対処していけばよいと思います。