フェミニズム:性差別禁止=黒人奴隷解放運動:人種差別禁止

順番が違う
本当に抑圧されているのは誰か
確かにフェミニズムはまず「女性の解放」から始まっています。それは人種差別禁止の運動が黒人奴隷の解放運動から始まったのと同様で、まずはラディカルな同質集団が動かなければこういった「運動」は始まらないからです。
しかし、ただマイノリティが動くだけでは「運動」は成功しません。弱者が強者にガチンコ力勝負を仕掛ければ、敗北は必至です*1
そこにはマジョリティすら取り込む、または解体するような「大義」が必要なのです。
黒人差別問題の場合は、「民主主義」という「大義」があり、白人すら取り込むことができました。また「人種差別の禁止」を掲げることで黒人だけでなく、様々な人種の意識を向けさせることもできました。
日本の「フェミニズム*2は、ここしばらくどうやら「経済」という「大義」を味方につけていたように見えます。「女性」を「労働力」とすることで、社会進出を実現させました。
しかしおそらくその「大義」では行き詰まります。折角「ジェンダーフリー」という概念を持ち出してきたのですから、「性差別の禁止」という「大義」を掲げ、男性弱者*3や多くの性的被抑圧者を味方につけていくべきではないでしょうか。

*1:http://d.hatena.ne.jp/bluede/20060714/1152832227

*2:少なくとも政治にコミットした一派は。

*3:いわゆる「弱者」でなくても、男性ジェンダーにしんどさを感じている者は結構いるんじゃないかな。僕もウザいと感じることしばしば。