大学院はてな・デジャヴ

http://d.hatena.ne.jp/yahara/20050506の特にコメント欄にて、割かし熱い議論が。
とはいえ、どの意見も目新しくはありません。ここ数年、どっかで語られた議論ばかりです。で、結局落ち着くのが

というわけで、経済的には恵まれなくても少なくとも知的エリートである博士ホルダーが、行政の施策に頼る一方では能がなさ過ぎます。大学教授もたくさんいるのですから、そういう人たちと連携して、圧力団体を作っていくことがまず解決の糸口でしょう。それもできないようなら、研究のマネジメント能力を評価してもらいたい、といってもそれを真に受ける企業はいないでしょう。

ここですね。
そして、ここで全てが止まります。
今現在パーマネントポストを持っている研究者にはこれを行うインセンティブがありません。
かといって若いポスドクや院生は日々の研究で一杯一杯です。また年配の研究者には、部下が研究以外のことに労力を割くことを極端に嫌う方も少なくありません。睨まれたくなければ、研究者志望の若いモンはブログで騒ぐのが精一杯です。
博士をとって研究を離れた人なら自由ですが、これもまたインセンティブがありません。
文科省は人員を科学コミュニケーションにずらし込もうとしてるみたいですが、そんなもん需要がありませんよ。需要を無理やり創出するほどのマーケティング力もありませんし。
結論。

  • 今いる博士は危機感を持って自助努力するしかない。
  • 若い人は博士課程に進まない。
  • 国は大学院の教育、経営能力を何とかする。

以上。