川端

康成の小説を学生に朗読させて解雇された教師がいる、というウワサを聴いたのですが、マジですか? 一体何を読ませたんでしょう? ていうかかの「雪国」だってきわどい箇所はいくつもあるわけで、そんなこといってたら「文学」なんか教えるのは不可能ですよ。。都市伝説かな。。
とはいえ、小、中学生一律に「文学」を教えるのは無理があると思います。川端だって、萩原だって、三島だって、「毒」の部分を抜いて気抜けしてしまったシロモノをいくら読ませても魅力がわかるはずがないですよね。むしろそのおかげで拒絶反応を起こすようにすらなってるような気がします。件の教師も、その「毒」の部分を教えたかったのかもしれないですね。もしそうなら気の毒なことです。ただ「毒」を「美味」として味わえるにはそれなりの素養が必要ですから。学校や教員が教えられるものではないと思います。学校では、分かりやすく論理的な文章の書き方、読み方を教えられれば事足りると思うし、むしろそこんとこをもっとしっかりして欲しい。わけのわからない評論家レトリックばかり磨いた気持ち悪い中高生が日本にはいっぱいいます。