アメリカン・ナイトメア

見ました。え〜と、アメリカのホラー映画の巨匠達のインタビューと、作品紹介、当時の世相の解説。一種のドキュメンタリーですが、これは確かににはたまらんですな〜。ロメロ、カーペンター、クローネンバーグ、フーパー、サヴィーニ、クレイブン。一時間ちょっとしかないのがもったいない。各監督についてもっと掘りさげてくれ〜。しかしやはりというか、皆さん至極真っ当な見識者です(トム・サヴィーニ以外。クレイブンも怪しいが)。ホラーなんて基本的には/ウワー/ギャー/シャキーン/ドバー/シ〜ン/ムクリ/てのを楽しめばいいんだけど、70年代のホラーに妙な雰囲気が漂っているのはやはり時代の空気を吸ってるからなんでしょうか。リアルではないけどリアリティーがある。ベトナム戦争公民権運動、性の解放。世界が変わっていく不安が凝縮されてます。こういう作品群を生み出せなかった日本の学生運動は、やはり世界を変える力を感じさせなかったんでしょうね。個人的にはやっぱカーペンター。もっと聞きたかった。。
日本の70年代映画自体は好きですよ。エロと暴力はちゃんと押さえてるし。ただ、そこで止まってしまった。学生運動もしかり。