マグニートーとフェミニズム

巡回してて見つけたid:natsu-k さんの夏一葉のコスプレィ日記11/22 http://d.hatena.ne.jp/natsu-k/20031122。面白いです。鉄腕アトムあたりからずっとある図式ですよね。マイノリティ一般に適用できるスキームです。
ただ一つ、差別から生まれたこととはいえ、マグニートー選民思想チックに通常人全体を蔑視してしまっている。こうなるともう修復は不可能ですよね。
フェミニズム」もよく「男が」「男は」という批判をしますが、あまりいい戦術とは思えません。さらに言えば、もう「フェミニズム」という呼称も役目を終えたんじゃないかとも思います。時代によって主張すべきことも変わってくる、という意味でも、多様な性が生まれつつある現在では「反性差別」が必要なんであって、「女性主義」はどうしてもズレて聴こえます。勘違いも無くならない。
もちろん、現在の「フェミニズム」は性差別解消の意味が強いのはわかっています。が、やっぱフェミニズムという呼称そのものがもう適当でないように思います。仮に性差別解消運動を「マスキュリズム」というと違和感あるように、「フェミニズム」って呼称は劇薬的効果、「毒を持って毒を制す」みたいなとこがあって、それ自体に性差別的要素を含んでる気がします。
そういえば、ジェンダーフリーって言葉はありますね。でもこれって反性差別とはちょっと雰囲気が違う気がします。ジェンダーフリーだと、「性差否定」みたいな響きがちょっとある。しかも結構プライベートまで踏み込んでくるイメージも。そうなると微妙なんですよね。必要なのは社会システム、公の場における性差別禁止であって、個人レベルで理想の男性像、女性像を持つのは自由なはず。微妙な違いだけど、こういうナイーブなとこにも気をつけないと、運動って成功しないと思うんですよ*1