適者生存?

あるいは、「適者生存」を掲げてるなんてこいつ優生学信奉者か?とか社会進化論の競争主義者か?という懸念を持たれるかもしれませんね。御安心下さい。ここのは「生存適者」です。そもそもね、なんで未だに「適者生存」なんて言ってる輩がこんなにいるのかな。
まあSurvival of the Fittestの訳だとそうなるかもしれんが、ダーウィンからどんだけたったと思ってるんだろう。木村資生博士の中立説を始め、今じゃ「適者生存」なんて進化論じゃ通用しませんよ。「生存適者」。こういう用語はいまんとこ無いんだけど、論理的にはこっちが正解。「環境に適したものが生き残る」んじゃなく、「生き残っているものが適者である」という結果論に過ぎないんですよ。進化論て。
そこを今でもねじ曲げて使ってるってのは、やっぱ競争主義(=資本主義?)にとっては使い勝手がいいからなんでしょうね。まあ中立説的には「不適者不生存」が一番正しいのかな。対偶とれば生存適者だし、いいか。
すなわち、現代進化論が教えてくれることは「とにかく各自であがけ」ってことと「多様性を保て」ってこと。善哉。