山本義隆40年前の言葉

リビングサイエンスアーカイブス

多くの基礎物理学の研究者には、研究成果は自己の私的財産という小所有意識が濃厚で、同時に平等でアトム化された研究者は、人間の価値までも研究成果を通じてのみ評価される。研究者はひたすら細分化された自閉領域の中に自らを追いやり、全体的な学問像も、社会的な学問の位置も、見失ってゆく。同時に脱イデオロギー現象は極限に進み、結果として体制べったりとなってゆく。論文生産競争により、物量に物を言わせた実証主義が万能視され、めぐまれた東大の研究者をより一層権威づけるとともに、冷遇された地方の研究者までがそれに追随し、独創性をなくしてゆく。こういったことがいかにして論理的に歴史的・社会的正当性をもつにいたったかが重要である。

なんか日本の学術界40年間全く進歩無し。というか悪化? 山本氏流石というべきなのかもしれないですが。
こういう考え方を淘汰するメカニズムが働いていて、状況を変えようとする人はアカデミアを追われる傾向があるのかもしれませんね。
・・・(((( ;゚Д゚))))

たばことCOPD

喫煙と健康
COPDとは慢性閉塞性肺疾患のこと。

慢性閉塞性肺疾患は、さまざまな原因、特に喫煙により肺に慢性炎症が生じ、これにより、肺胞の破壊や気管支粘液腺の肥大が起き、その結果息切れを生じたり、咳嗽や喀痰が増加する病気。

COPDの最大の原因は喫煙である。COPD患者の90%は喫煙者である。また喫煙者の約10~15%がCOPDを発症するが、高齢者に限ると50%近くがCOPDである。

ガンばかり取りざたされますが、たばこが主原因のCOPDも地味に怖い病気です。
簡単にいうとたばこによる慢性の炎症で肺胞が破壊され、呼吸困難が生じるわけですが、問題は壊れた肺胞は元に戻らないこと。
つまりあたかも「プチプチ」を潰すように肺胞が潰れていき、酸素を取り込む能力が失われていくのです。そして最近発売された「無限プチプチ」のように再生することはありません。
呼吸に対する攻撃は非人道的だといわれますが、確かにアレは苦しいですよ。私も小児喘息を患ったことがあるので分かります。
これが直接の死因になる確率はそう高くありませんが、風邪や肺炎の重症化や肺高血圧からくる心疾患など様々な合併症を引き起こします。
字面に惑わされて大したことないと思いがちですが、たばこが主原因と断定できるかなり怖い病気もちゃんとあるわけです。